チェロ各機種の試聴データと比較
※あらかじめお聴きいただく前に・・・をお読みください。
曲目は、サン=サーンス「白鳥」と「アメイジング・グレイス」の、チェロソロ演奏です。
おおまかに商品販売価格順となっています。
ファイル名が各チェロの型番と同一で、各機種それぞれ2曲の構成です。
レコーディングにご協力いただいたプロ奏者からのチェロレビューコメントを中心に、十分な弦楽器経験のある複数名の同席者のコメントも含め、各チェロについての比較評価レビューもご案内します(そのため主観的な意見も多く含まれていることをご了承ください)。
低価格帯の商品から順に、楽器をある程度グループに分けて演奏していただきましたので、そのグループごとにご案内します。
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チェロセットGC-1HS
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チェロらしさを感じるためには、どちらも物足りなさを感じますが、せめて初期弦は早めに交換したいですね。
GC-1HSは激安楽器と比べれば音の響きはなかなかです。多少音質が硬く、高音が潰れてしまうような印象を受けますが、弾き込んでいけばもっと鳴ってくるようになり、まろやかさが加わるのではという期待が持てます。
チェロの楽しさを知るきっかけ作りとして、十分に有効ではないでしょうか。
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チェロNo.74
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音の感じがチェロらしくなってきました。安いものをお探しでも、チェロらしさを楽しむためにはこのグレードから上の機種をおすすめしたいですね。
No.74はまさにSuzukiらしくそつのない感じですね。高音のまろやかさや低音の迫力が足りないのが残念で、響きも十分とは言えませんが、音量や音色が一定なのが長所でしょうか。まとまっている楽器だと思います。
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チェロC-480
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チェロ教室に通われるのでしたら、はじめてのチェロとしてどこの教室でも十分にご活用いただけるグレードですね。
C-480は全体的に音量が十分にあり伸びやかな音色です。よく通る音ですが、しっとりとした深みも出てきますね。高音の朗らかな音色と低音の芯のあるしっかりとした音色のバランスも優れ、気分良く弾けそうな印象です。